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「ごめんね  家まで送ってもらっちゃって」 申し訳なさそうに微笑む君 ありがとう と付け足して降りかけた その肩を思わず掴んでしまって 驚きで見開かれた大きな瞳に 薄ら映った自分の顔は 情けないくらいに歪んでいた 「いや…悪い  何でもない」 「でも……」 納得していないだろう彼に 暖かくして寝ろよ とだけ告げて ギアを入れた .
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