出会い

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彼が仕事に戻る前、ちらりと名札が見えた。 早瀬 苗字だけが書いているシンプルなプレートにはそう書いてあった。 「早瀬くん・・・」 受け取ったいちごみるくを見ながらつぶやいてしまう。 「由紀買った??」 急に理沙に声をかけられ、肩がピクっとはねる。 「あ・・・。今買ってくるねっ!!」 不自然だったろうか。 声が上ずってしまった。 あわてる必要なんてないのに。 おじさんのレジでいちごみるくを購入後、そのまま家へと帰った。 どこか上の空で。
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