プロローグ

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とある中学校の生徒指導室に、1人の生徒と教師が向かい合って椅子に座っていた。 真剣な顔をした教師は徐に 「お前、卒業したらどうするつもりだ?」 と聞いた。 しかし生徒はきっぱりと興味なさげに… 「ニート」と答えた 「ハァ…喧嘩に明け暮れて、さらにはニートか? お前は本当にそんな人生で良いのか!? どれだけ自分勝手に生きれば気が済む!」 「俺の人生だ!どう生きようが俺の自由だ!! それに…今更俺に行く場所なんてないし」 「…俺はお前にそんな人生を贈ってもらいたくないんだ!」 「もう…遅いよ先生 俺はあの日から道を外したんだ… ……もう、帰るね」 そう言うと男子生徒は立ち上がり出て行こうとした。 「待て!俺がお前の行く場所をつくってやる。」 「…何言ってるの? そんなの無理だよ。 …それに俺、学校行く気ないし」 「良いのか?俺が折角有名高の全寮制男子高に入学手続きを行ったのに、断っても」 ピタ 教師のその一言に生徒は歩みを止めゆっくりと振り返り 「全寮制?男子高?」 「ああ」 「…く…」 「あ?」 「行く!今すぐに入学する!」 「そうか、高校に行く気になったか(ニヤリ」 生徒は興奮しすぎて教師の怪しい笑みに気がつかなかった… .
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