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あのあと大智から
電話がかかってきたけど
アタシが電話にでることはなかった。
そして今日もまた
朝がやってきた。
アタシはベッドの上で
ぐったりしていた。
「………だる。」
ふと、アイツの顔が
浮かんだ。
坂田 一樹。
アイツは前から
好きじゃなかった。
クラス行事になると
なにかと張り切っちゃって、まさに青春してますみたいな。
アタシが参加しないと
どこまでもついてきて
面倒くさい奴だった。
ほんと…変わんねーな。
……でも気になったのが、アイツがアタシに可哀想って言ったとき、アイツはどんな顔してた??
哀れみ??
怒り??
同情??
軽蔑??
多分、ぜんぶが混ざり合ったあの顔。
今までアタシが見られてきたあの顔だ。きっと。
あーダメだ。
吐き気がする。
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