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俺の名前は麻架 了(あさか りょう)
世間から生暖かい眼差しで見られてる事と運動神経抜群で丈夫な身体以外は、極普通の高校生だ。
生暖かい眼差しで見られる訳は、他でもないうちのバカ親父が借金をしこたま残し、消えたため必死で働き、つい一年ほど前に過労で亡くなった母にかわり、バカ親父の借金を返す事になったからである。
そんな事を考えていると
ピンポーン
また借金取りが来た。
今日はまだ一回目だからまだマシ。
ん?
おかしいなぁ?
もう10時なのに一回目だなんて…。
いつもならこの時間までに一回は来るのに…。
まぁ、とりあえず出るか
「はい、どちら様ですか?」
『おはようございます!!坊っちゃん!!』
・・・これはフリーズしていい出来事だよな?
なんでいつもの借金取りがスーツ来て立ってんだ!?しかも坊っちゃんってなんだよ!?
『この度、若頭があなた様を養子にとりたいと申しております。ご了承願えますよね?』
ああ、そういう事。
って、納得できるかー!!等と、心の中で叫んでいると
『了承頂ければ、借金は無くなりますよ』
「マジで!?」
その言葉を聞いた瞬間、俺は心の叫びをフル無視して問い返していた。
『マジです。ご家族なのですから。』
「俺、喜んで養子にならして貰います。」
俺は考える前に即答していた。
そして、俺の借金生活は幕を閉じ、ヤクザの息子としての生活が始まった。
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