俺の養父は年下!?

養父はやくざの一人息子

俺は高そうな車に乗せられ、新たな父の待つ家に向かった。
そして、家の前に着いた。家のあまりのでかさに俺は唖然とした。
『でかいでしょう？龍穏示家は有名な家柄なんですよ。ご家族は三十八代目当主の継様、継(けい)様の奥様の貴意菜(きいな)様、長女の甲那(こうな)様、二女の凰拏(おうな)様、そして坊っちゃんの父君であり一人息子である白虎(びゃっこ)様です。これから坊っちゃんには、当主である継様に挨拶に行って貰います。そこから、お歳の順に挨拶して頂いて、最後に坊っちゃんの父君になられる白虎様に挨拶して頂きます。あっ、申し遅れましたが、私は第一精鋭をさせて頂いいます、桂技(かつらぎ)と申します。以後お見知りおきください。』
と、桂技は長々と説明してきた。
ん？一人息子？
「一人息子ってことは跡取りなのか!?」
『当たり前じゃないですか。でも大丈夫ですよ、白虎様が二十歳になられたら、跡取りの優先権は白虎様にありますので、坊っちゃんが継ぐことはないですよ。。』
桂技はニコリと笑って言った。
「ちょっと待て、俺の親父になる奴は歳い」
『さぁ、早く行きましょう。日が暮れてしまいますよ？』
桂技が俺の言葉をかき消しながら言う。
「ああ、今行く。」
俺は流されるように返事をしてしまった。
だから俺は、とりあえず言われた通りに、当主の継とか言う奴に会う事になった。