あの人は

2/2
前へ
/43ページ
次へ
   あの人は僕に    愚かと言った    易しさだけで    護れる物は    何も無いと    あの人は僕に    役立つと言った    なんの役にもたたぬのなら    盾になれ と    僕はあの人の    盾になった    僕は役立つじゃ    なくなった    でもあの人は怒った    薄れゆく意識の中に    あの人の顔は歪み    最後まで泣いていた    あの人の顔が    僕の脳裏から    消えなかった    僕は一瞬でも    あの人の役に    たてたのかな?    あの人の涙の意味は    僕が消える時と    なにか関係があったのかな    つぎも    あのひとのそばに    うまれたいな .
/43ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加