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あかいくつ
一目惚れしたあかいくつ
美しい光沢を放ち
ある少女の心を射止めた
舞踏会のテラスには
退屈そうな王子様
舞踏会に現れた
見目麗しい少女
王子様は少女に恋をした
あかいくつが狂いだす
全てを薙ぎ払い狂いだす
茨の森で少女は泣く
あかいくつは止まらない
朱い鮮血が飛び散る
眠る事も赦されず
踊り続ける哀れな少女
きこりの主に頼み込み
脚を切り落とす
少女の脚は踊りながら
深い森へ姿を消した
あかいくつ
真っ赤な鮮血が
染め上げた
呪いは繰り返され
くつはまた血を浴びる
美しい少女の血を浴びて
くつは更に美しく
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