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君が死んでから
幾つの時が過ぎただろう
君は優し過ぎて
その優しさが裏目にでたね
はらわたをぶちまけて
眼球が飛び出して
骨が粉砕して
見るも無惨な姿で
君じゃない他人なら
僕は興味も持たないね
僕の目の前で
くずおれる君
朱い液体がたくさん溢れて
溺れてしまいそう
朱に飲み込まれて
君に手を延ばした
君は最後まで
笑っていたね
確かなまどろみ
君の血はどろどろで
濁った嫌な匂いを
含んだ蜜みたいだ
いつから
こうなったんだろうね
ずっと、二人だったのに
だんだんと、
薄れていくんだ
眠っているかの様に
横たわる君の腹を裂いて
臓物を食べたいな
きっと凄くまずいんだろうね
可愛そうで
可哀相な
たった一人の双子の片割れ
君は今も生きている
僕のナカで
永遠に…
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