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血色のいいその小さい唇がゆっくり動き出す。
「私のチャシャ猫さん
お願い
私に キスをして」
僕は彼女に体を寄せて優しく頭を撫でた。
アリスは僕の胸に顔を埋める。
「君は僕の前から居なくならないでずっと………………」
それに答えるようにして
僕に唇を勢いよく押し付けて
力強く激しいキスをした。
僕はもっと強く激しく舌を絡ませて魂から求めるように身体を抱き締めた。
愛しい僕のたった一人で唯一の――――アリスを。
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