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「ねえちょっとそれ以上泣き言は聞きたくないわ」
「責めないでって言ったろ?折角危機を報せてやってるのに、その態度は」
「やい、アンタっ。付け上がるなよ。私もやることをやってきたんです。一緒にしないでいただきたいわ」
「ラッキーだったんだ。それは羨ましい。僕にも保証がほしかった」
「そんなもの私にも、あなたにもありはしないわ」
「ならどうすればいいんだろう?何をすればいいんだろう?キミは、キミは一体何から力を得てるんだ?教えてくれ、何をやったんだ?どうしてそこまで元気に振る舞えるんだ?」
「さあ?アンタと違って、何かに頼ったりなんか」
「依存症じゃない。頼ったことなんかなかった。ここに来て君にあって、初めてお金をせびったよ」
「どうせ親のすねっかじりでしょ?見え透いてる」
「ならお前はなんだ?神か仏か?」
「ブログなら読むけれど」
「あんなものお経だ。」
「『時宜経』を読んだら?ミクシにあるわ」
こうして『時宜経』を読んだ若者は救済され正しい道にもどりました。これも偏に仏のご加護にございます。
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