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「クソがっ!」
虎鉄は屋上で1人荒々しく過ごしていた。
――――ガチャ――――
屋上のドアが開いた。
「ん…?」
虎鉄がドアの方を向くとそこにはチーム小町の面々が立っていた。
「てめぇら…。何しに来やがった!?」
虎鉄は荒々しく言い放った。
「坂巻…。話がある…。」
佐田のその言葉に虎鉄は不満げな表情を見せつつも聞く耳をたてた。
佐田はこれまでの経緯をすべて話した。
チームのこと、樺山の傘下であるということ、虎鉄に対する思い…。
その全てを話した。
「だから何なんだ?はいそうですかと下にはつかねぇぞ?」
虎鉄はあたかも相手の意志を分かっているかのような口調で聞き返した。
「ああ、俺らだってそんなことは分かっている。なあ、坂巻。俺らとやってくれねぇか?」
佐田はそう問いかける。
「俺は強ぇぞ?」
そう言って虎鉄はファイティングポーズをとった。
「俺が代表でタイマンはる。4対1じゃお前に不利すぎるからな。」
佐田はリーダーとして名乗り出た。
もちろん、虎鉄も納得するだろうと思っていた。
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