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「てめぇ舐めてん…」
――――ドンッ――――
言葉は途中で止まった。
「がっ!」
生徒は2、3メートル吹き飛んだ。
辺りには静けさが訪れ、周りの生徒たちは言葉を失った。
「弱ぇなーおい。こんなもんかよ?」
虎鉄はカウンターでハイキックを決めていた。
「て…てめぇ何者だ…。」
息を切らしながら生徒が聞いた。
「俺か?俺は坂巻 虎鉄。今日この学校に転校して来た。」
悠々とそう放った。
虎鉄……。
この名前はこの時校庭にいた者全員に刻まれることとなった。
後に虎鉄の名前は学校全土に知れ渡る事になる…。
これが、虎鉄の伝説の始まりであり、橘高校の歴史を変える一歩となったのだ…。
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