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――キーンコーンカーンコーン――
チャイムと同時に担任が教室に入ってくる。
「え、えーっと。きょ、今日は新しい生徒がうちのクラスメイトになります。」
この学校では教師なんか空気同然の存在だ。生徒は教師に耳も向けない。
「転入生の坂巻 虎鉄くんです。な、仲良くしてあげてください。」
その名前を聞いた途端、クラスの雰囲気が変わった。
少しざわつき始めた。
「噂の転校生はうちのクラスかぁ。」
「どうなるかね~。あいつ。」
「さあな~。興味ねぇ。」
「zzz…。」
教室の隅でこんな会話をしているのはチーム小町の4人だ。
「まあ、なんにせよ調子に乗ったらうちの頭が黙ってねぇだろうよ。」
チーム小町の1人がそう言った。
「だよな。」
そう言うと、教室の雰囲気はもとに戻った。
「さ、坂巻くんは、あ、あの空いてる席に座って。」
「で、では、ホームルームを終わります。」
それだけ言い担任は教室を出た。
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