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「ったく、人が寝てるのにギャーギャーうるせぇんだよお前らは。」
その男はチーム小町の1人、佐田 省吾だった。
「しかも、この馬鹿負けてるしよ。」
そう言ってもう一発蹴りを入れた。
さすがの虎鉄もこれには憤慨し、拳を握りしめた。
「だからてめぇは何をやってんだよ…。こいつら仲間じゃねぇのかよ?」
虎鉄は怒りを抑えながら震える声で佐田に言った。
「あーだから、ピーピーピーピーうるせぇんだよおめぇは。俺は眠いんだよ。うぜぇからとっとと帰れよ。ったく…」
佐田はそう言って頭を欠きながら。ふらふらと後ろに戻っていった。
それを聞いていたチーム小町のメンバー、北野 肇、松尾 慶太、千葉 亘は虎鉄をあざ笑うように、いつもの定位置に戻った。
「この腐れ外道が…」
―――バチコーン―――
怒りのやり場もない虎鉄は黒板を一発殴り、教室を出て行った。
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