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ボロボロと表面がこぼれ落ちる黒板に教室にいた誰もが注目していた。
「ま…まじかよ……」
先程まで威勢を放っていた佐田は愕然としていた。
やばいやつを敵に回してしまったと今になって後悔していた。
現在、チーム小町率いる2年B組は樺山 裕也率いる2年A組の傘下にいた。
完全に樺山に制圧されている。
それに、あんな化け物まで敵になってしまったらと考えていたのだった。
しかし、虎鉄さえいれば樺山に勝てると思ったのも確かだった。
その時、1人のメンバーが口を開いた。
「ショ、ショーゴちゃん…?も、もしかしたら…」
「わかってる…!!」
言い終わる前に佐田は止めさせた。
「肇…。お前の言いたいことはわかる…。だけどな、あそこまで啖呵切っちまったら筋を通さなくちゃならねぇ。わかるよな…?」
佐田は語るように言った。
「そういうことなら、俺らも付き合うぜ。」
松尾と千葉が声を揃えて言った。
「お前ら…。」
仲間の温かみに触れた佐田は言葉を噛み締めた。
「ありがとな。」
そう言ってチーム小町は虎鉄のもとへ向かったのだった。
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