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「パパさん?怒ってますか?」
バキバキッ!
情けない声と、真逆に威勢の良い破壊音に僕はハッとした。
ダメだ、現実逃避して、誰かに昔の話をしていた。
僕はツボミに向き直り、慌てて手を振る。
「怒ってなんかないよっ。
さ、ツボミ。とりあえず扉は部屋の隅にでも置いて・・・そうそう。
で、何か用があったんだよね?」
「そうです、サクラさんが呼んでましたよ」
床に扉だった鉄塊を置いて、ツボミが応えた。
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