払い下げの怪力アンドロイド

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想像してみてほしい。 もし、君が今もっている携帯電話。 これが突然、プリンの様に柔らかくなってしまったらどうだろう。 キーを押す親指は機械を突き破り、反動で2つに割れ落ちるモニター。 それを慌てて拾おうとした手は、トドメに握り潰してしまう。 そうなるのが当然だと、僕は思う。 だから、僕は気にしないでと笑った。 今にも泣き出しそうな顔で僕を見る、握り潰した扉を抱えた彼に。
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