神様の宿題

払い下げの怪力アンドロイド

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ツボミを娘が拾った日、僕と娘はアンドロイドのリサイクル市に出向いていた。

市の広い講堂を借りて行われたそれは、あまり活気のあるものじゃなかったと記憶してる。

なにしろ知っての通り、普通アンドロイドなんて再利用したりする物じゃない。

十何年か使って、飽きたら政府か民間の業者に渡して破棄。
そうしたら、新しいアンドロイドを購入する。

持ちの良い使い捨てのパソコン兼、家政婦みたいなものだ。

けれども、新品のアンドロイドは凄く高価。
ましてオーダーメイドなんてしたら、一般家庭の５人家族なら一生遊んで暮らせる値段になってしまう。