2人が本棚に入れています
本棚に追加
/15ページ
誰もいない交差点、
あるのはその場を通り過ぎる無数の車だけだ。
青信号が赤に変わった。
俺は俯き何も考えず進む。
「危ないΣ!!」
俺は、そばを通りかかった警官に腕を掴まれ止められた。
警官「君Σ!!死ぬつもりか? 次から気をつけなさい。」
俺は何も言わず、その場でしゃがみこんだ。
飽きれた警官はため息をつき立ち去った。
同じようなことは何度もある。
その度、
時々分からなくなる。
車が来てひかれて死ぬとか。赤信号は渡らないとか。
もしかしたら死んでもいいとか。俺の知らない俺がそう願っているのではないか?
もしかしたら俺は最初から死んでいるとか。
考えていても仕方がない気がした。
最初のコメントを投稿しよう!