死の狭間

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誰もいない交差点、 あるのはその場を通り過ぎる無数の車だけだ。 青信号が赤に変わった。 俺は俯き何も考えず進む。 「危ないΣ!!」 俺は、そばを通りかかった警官に腕を掴まれ止められた。 警官「君Σ!!死ぬつもりか? 次から気をつけなさい。」 俺は何も言わず、その場でしゃがみこんだ。 飽きれた警官はため息をつき立ち去った。 同じようなことは何度もある。 その度、 時々分からなくなる。 車が来てひかれて死ぬとか。赤信号は渡らないとか。 もしかしたら死んでもいいとか。俺の知らない俺がそう願っているのではないか? もしかしたら俺は最初から死んでいるとか。 考えていても仕方がない気がした。
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