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『今度 土曜日バイト休みなんだけど…どっか行くか?』
さりげなく言ってみる
世話焼きの新田が俺の断りもなくシフトを調整してくれた
加賀見は大きく頷いた
『玉城は何処いきたい?』
お前と一緒なら何処でもいいよ
…何て言えるわけない
『そうだなぁ…』
本当はドキドキが止まらないのに冷静なフリして夜道の帰り道を真っ直ぐに見据える
映画…ゲーセン…カラオケ?デートって皆どこに行ってるんだろ…
『遊園地行かないか?』
加賀見がニコッと笑う
『遊園地?』
俺は加賀見を見る
加賀見は俺を愛しそうに見つめていた
そんな顔で見るなんて反則だろ…
『観覧車乗ろうよ』
加賀見が続けた言葉で俺は思い出した
俺たちは翔太と女子三人と遊園地に行った事がある
その時にしきりに加賀見は俺と観覧車に乗りたがっていた
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