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入学
中学1年生になった。
恋はバスケ部。
私はテニス部に入部した。
入学して1週間が経った木曜日。
その日は珍しく雨だった。
「今日テニス出来ないね」
親友の鈴佳-リンカ-が言った。
「だね~。」
「ことり!!バスケ部見に行こうか!!」
「り..鈴佳」
「いいでしょ??ね??ことり♪」
「う..うん」
鈴佳は、私が恋を好きなことを知ってる唯一の人物。
「ことり!!日向いたよ」
「どこ?!」
「そ-こ。球拾いしてんじゃん」
「本当だぁ-。」
私たちが体育館横の入口から見ているのを、恋が気付きVサインを送ってきた。
「おい、そこの1年。球拾いサボるなら、グランド3周してこい。」
「はい。」
恋が、近付いてくる。
「ことり。一緒に走るぞ。」
「なんで?!やだよ。雨だもん。」
「い~から」
「うん..」
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