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公園のベンチで座り、二人の男女が話していた。
「それでね――」
話しながら笑う彼女は空に輝く太陽のように眩しくて、彼にはとても見ていられなかった。
ずっと見ていたいという気持ちはあるが、恥ずかしさが勝る。
「どうかした? 顔をそらしちゃって」
頬をつんつんしてくる彼女に、更に恥ずかしくなる。
「別になにもない。ただね……ちょっと」
『かわいいね』なんて言えない。
面と向かってなんて言えない。
告白だってメールでだったし、学校のアイドルが今でもOKが出たことに疑問を持っている。
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