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色とりどりのご飯が次々と俺の前に浮かぶ。 ここは明暗学園の理事長室。 俺の隣には、黒い髪の青い瞳をした背の高い男。アズマがいる。 テーブルを挟んで向こう側。 胸くらいまである、銀色の髪の銀色の瞳の男。 この学園の理事長、レイ。 あのあと、何処からともなく現れたレイに連れられて理事長室へとやってきた。 男とSEXをしろと言われた俺は、未だに頭の整理がつかないまま椅子に座らされている。 「唯くんだっけ?どうぞ食べて」 レイに進められるがまま、俺はフォークを手に取り目の前にあったローストビーフに突き刺す。 モグモグと口を動かしながら、頭も働かせる。 人間界に入り口があったんだ。 きっとこっちにもある。 入り口を探して向こうに戻れば… 「駄目だよ。もう一度入り口を探してはいるなんて。」 レイが言う。 あれ?俺口に出てたかな? 「出てないよ。僕が勝手に読んだから」 レイは目を細めて笑うと紅茶を一口啜った。 「勝手に読むなよ。侵害だぞ」 俺はむすっとレイを睨む。
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