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「魔界って…頭大丈夫ですか?」
頭の可笑しい人に拉致られたか…若しくはまだ夢のなかだったり…
俺は自分の頬を指で挟むと、力いっぱいにつねった。
いってぇー…
ってことは夢じゃない。
俺はもう一度男を見ると、再度質問した。
相変わらず「魔界」としか答えない男は、尚も自分が正しいと言う顔をして。
とりあえず此処から逃げよう。
一目散にドアへと走るとドアノブに手をかけた。
鍵閉まってたら終わり…
かちゃ…
開いた。
一度振り替えると、男は椅子に座ったまま此方を見ているだけで、追いかけてくる素振りは無かった。
ドアの外はリビングとキッチンがあり、普通のマンションのようだった。
玄関らしき扉にいくと、勢いよくドアをあけた。
左右に長い廊下が続いている。
とりあえず俺は右に走り出すと人を探す。
誰か頭の正常な人を…
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