第1話『神谷零香』

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―午後5時30分― クラスの中で零香だけがまだ帰宅をしておらず、やっと帰宅の用意を始めていた。 『よし!やっと…数学のプリントが終わった!早く帰ろ!』 廊下から人が歩く音が響き渡った。 だんだん零香の居る教室に近づいてくるのがわかった。そして扉が開けられ、クラスの部屋に入ってきたのは、岡田先生だった。 『神谷!まだいたのか!』 零香は、慌てて立ち去ろうとすると、岡田先生は、口を開いた。 『待て!神谷!お兄さん元気か?』 零香は、疑問に思った。何故兄を知っている。零香はゆっくりと、岡田先生の顔を見返した。
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