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―午後5時30分―
クラスの中で零香だけがまだ帰宅をしておらず、やっと帰宅の用意を始めていた。
『よし!やっと…数学のプリントが終わった!早く帰ろ!』
廊下から人が歩く音が響き渡った。
だんだん零香の居る教室に近づいてくるのがわかった。そして扉が開けられ、クラスの部屋に入ってきたのは、岡田先生だった。
『神谷!まだいたのか!』
零香は、慌てて立ち去ろうとすると、岡田先生は、口を開いた。
『待て!神谷!お兄さん元気か?』
零香は、疑問に思った。何故兄を知っている。零香はゆっくりと、岡田先生の顔を見返した。
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