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『親の遺産とか?それしかないんじゃない?』
零香は思った、親の遺産であれ程の家を買う事など無理に等しい。
兄の話では、父親と母親は、普通の会社員だったと聞いていた。会社員ではあの家を買う事はありえない。
『まさか…借金して、あの家を買ったのかも!』
零香の考えた結果、借金をしてでもあの家を買いたかったと推理した。
ルカは突然笑いだした。
『零香それは無いよ!だってその当時のお兄さんは、働ける歳じゃなかったんでしょう!お金なんて借りれないよ』
(確かに、ルカの言っている事は待ちがっていない。無理な話かもしれないが、兄貴ならやりそうな気がした。今日聞いてみるしかないね。)
『ルカ。今日……兄貴に聞いてみるよ』
新崎ルカは何故だかわからないが、ニコニコ笑っていた。
『うん…それがいいよ。じゃあ、私の家ここだから…また明日学校で!』
零香は、夢中に話し過ぎて、ルカの家の前まで着いている事に気がつかなかった。
『ここが…ルカの家なんだ。ウチの家と距離近いね。』
『本当!?じゃあまた遊びに行くね…』
『うん。いつでも来てよ…じゃあね。』
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