第三章

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いつものやり取り、香もいつもの事と怒ったりしない。         「香の入れるコーヒーってうまいんだよな」         一応機嫌を伺ってみるが、そんなこと香にはお見通し。         「いつもそんな事言わないくせに。」         「・・・普段から言ってたらありがたみが薄れちまうだろ?」         苦しい言い訳に香は半ば呆れているようだった。         「・・・まぁいいわ。で?どこに連れて行ってくれるの?」         当然何も考えていなかった高志は返答に困った。
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