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後 半年経ったら
私は 彼と結婚するんだ…
萌子は運転する佳幸の横顔をじっと見つめた
「何だ?帰りたくなくなったのかぁ?」
萌子の右手を佳幸が握りしめた
「…うん そうかも」
答えながら 萌子は左手で握り返し佳幸を見つめた
「…予定変更ッ やっぱ連れて帰る!」
「えっ?」
佳幸の顔を覗き込む萌子は微笑んだ
「悪いかよ」
佳幸は そう言いながら 萌子の手を握りしめてきた
(温かい…佳幸の気持ちと同じように…
彼の手から温もりが伝わる。大丈夫…彼となら 大丈夫よ)
萌子は窓ガラスに映る自分を見つめて
そう呟いた
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