おいかける理科室

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小学生五年の春樹はわりと気の弱い人とのかかわりをもつのを嫌う少年だった。 少年は午前の理科実験で理科室に入った。 その日に限って人体模型が教室にでていておどろいたが先生が誰かのいたずらで壊れたので直すためといっていたので安心した。 とはいったものの実際に目にはいるとこに模型があるのはなかなかの緊張の空間を作ったしかもそれが左腕と右目のもげた人体模型だ。 怖くないはずがない… 授業は終わりのチャイムと共に終わった。 少年には何故か他人からの視線から逃れたような不思議な感覚を感じた。 それから放課後、少年は放課後家に保護者がいない鍵っ子たちのための放課後学習にでた。 (実際には学校であそんでいるだけだったが…) 少年はひとりで絵を書こうとしたところで 背中に冷たい感覚が走った。 筆箱を理科室に忘れていたのだった。 人体模型の件があったので即座に少年は筆箱を忘れることにした。 それから数日人体模型は知らない内に直っていた。 筆箱はついにみつからなかった。 翌年一人の同級生が空き巣で左腕と右目が異形な形で死んでいるのがみつかった… その子の筆箱は春樹のものと瓜二つのものだった…
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