遠回りな快速電車

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春樹は結城と遠出することになった。 近くの駅から電車に乗ろうとした。 快速列車だった。 近くの小さい駅をはぶいていくのではやく目的地につきそうだ。 快速列車は思ったより混んでいたが運よく席があいていて座れた。 でも目の前に一人のおばさんがいた。 春樹は席を譲ると声をかけたが返事がない。 春樹はあきらめて席に座るとおばさんがいった。 「遠回りでんしゃだねぇ。」 春樹にはイマイチ意味がわからなかった。 その日の新聞に一人の老婆がホームにおちて快速列車を本来とまらない駅で止めたとかいてあった。 春樹がのった駅は快速の止まらない駅だった。
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