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入学シーズン
桜散る校舎、そして学校の門は華やかに飾られるこの季節
新品ツヤツヤな制服をまとう学生が目立つ
今日入学式
「ぇー…皆さん、入学おめでとうございます、今日は―」
体育館
校長らしき人が、新入生にあいさつをする
新入生はそれを真面目に聞き、校長のあいさつが終わった頃だった
ガララララ…バンッ!!
扉が強くなり響くと同時に全員がその音源に視線を移す。
どうやら遅刻者のようだ
「こら君っ、遅刻か?静かに席に座りなさい」
一人の教員が小声で指示をする
彼は無言で自分の席についた。
周りから微かに聞こえる黄色い声
無理もない
入学初日の遅刻、教員への態度、無反省
そして何より
金髪にオレンジ色のメッシュの入った髪にチャラチャラとしたネックレス
新入生とは思えなかった。
彼の名は 一ノ瀬 龍瓦
(いちのせ りゅうが)
のちの物語の主役
一ノ瀬「……なんだここ、変わってんな」
ぼそりと呟いた
「お前が方が変わってるわーぃ」
と、隣の少年が突っ込んだ
そんな彼にぎろりと睨む一ノ瀬
「ひっ!いゃ、絶妙な突っ込みのタイミングだったんでつぃ…;」
あははと笑う、一ノ瀬は外見をみると舌打ちをし、視線をそらした
谷「拙者は谷勇気!お主の名は…」
一ノ瀬「おぃ、察しろよ」
谷「はにゃん?(´・ω・`)」
一ノ瀬「普通の奴ならぶっ飛ばしてる所を見逃したんだ、話かけるな」
谷「拙者が普通ではないと?」
一ノ瀬「見るからに、雑魚だ」
谷 勇気と名乗る少年はまん丸なメガネに7・3分けの髪
一ノ瀬「雑魚を殴っても自分名に泥塗るだけだ、だから黙ってろ」
谷「ショボーン(´・ω・`)」
彼はまだ気づかない…この学校の普通基準に…
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