ヒーローは遅れて登場だろ?

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下校中 一番遅く下校した一ノ瀬 先輩達の呼び出しで遅れてしまった 一ノ瀬「あぁー…くそ、殴りたんねぇなぁ…」 モヤモヤオーラを漂わす 髪を掻き回しながら下校をしていた 一ノ瀬「初日からイラつく事ばかりじゃねぇか、隣はうるせぇわ、パンピーから呼び出しされるは…」 ※パンピーとは、『一般ピーポー』の略 つまり中途半端な人間を表す 一ノ瀬「あぁークソ、途中で日本酒買ってかえるかなぁー……あれは…」 一ノ瀬の視界に入る光景 自動販売機の前で、自分と同じ制服の生徒が数人の学生に囲まれている 一ノ瀬「かつあげかよ…ってあいつは…」 「おぃこら、何ぶつかってきてんだよ、あぁ?」 「お前すぐそこの学校の生徒だろ?なら家金持ちだろ?いいなー」 「ぶつかって来たって事はあれだろ?喧嘩上等なんだろ?なぁ?」 谷「ご…ごめんなさい!!ゲームやってたら前みてなくて!!次からは気をつけますので…!」 一ノ瀬「……田中だっけか?」 ※谷です 「気をつけるですむかよ、おらあっちで話合おうぜ」 谷「いゃちょっと、我はこれから用事が…」 一ノ瀬「おぃ」 「あぁ?」 バギッ!! 一ノ瀬が声をかけた瞬間、谷の引っ張った学生の頭を掴み、自動販売機に叩きつけた。 自動販売機のクリアプラスチックは割れ、学生の鼻から血が噴水のように飛びちる 連続で今度は頭を両手で押さえ込み、あいての腹に膝を入れると口から胃液を吐き出した。 「うげぇ…!」 谷「い…一ノ瀬殿!!」 「おぃ!なんだよてめぇ!!」 一ノ瀬「ぁ?ぶつかっちゃっただけなんだけど」 「はぁ!?ぶつかっちゃったじゃねぇだろが!」 一ノ瀬「いゃだからよ、喧嘩上等って奴だよ」 「ふざけんじゃねぇぞこら!」
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