戦場

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 爆音、爆煙、銃声、死の匂い、火薬の匂い。  目覚めの一発は、隣のビルが崩れる音。  起きて数秒で綺麗とは言えない水で顔を洗い、脳を覚ます。さもなくば数分後には頭を吹き飛ばされて死ぬだろう。  数年間愛用しているナイフ、ハンドガン、ライフルをしっかりと身につける。その他、手榴弾系も腰に装備する。 「おう、起きたか」  話かけてきたのは戦友のブリスキン。俺がここへ来てから唯一の生き残りだ。 「ああ。外はどんな感じだ?」  俺は、8年前にここへ派遣された。補充兵として。
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