序章

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しくじったな… 森の木の枝の上でひとつの人影が内心でつぶやいた 今回の任務は敵対する城への情報収集 実は彼の初任務だったりする 見張りの交代の時間を狙って侵入したつもりだったが そのタイミングを間違ってしまったらしい 見つかってしまい、逃走 やっと追っ手を撒いたところだ 体の数カ所から出血をしていた 死ぬほどの傷ではないが機動力がだいぶ落ちてしまっていた 袖を破いて傷のうちでも深いところに巻きつける もう少しここで休んでいこう 木に寄りかかり浅い眠りにつくのだった
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