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「親いないから気にしなくていいからな。」
健斗の両親は共働きで家にいないことが多かった。
案の定今日もいないようだ。
「お前らちゃんと持ってきたか?」
ビデオを入手した上に家まで提供する代わりに、上納品を持ってこいと言われていた。
ビデオが見たい思春期の男子には何の抵抗もなかった。
俺はお菓子。
遼はジュース。
昌樹はゲーム。
ゲームは、もしも暇になった場合の為である。
それぞれが持ってきた物を家主に見せると、満足そうな顔で「よし。」と呟いた。
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