‐第1話‐

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「親いないから気にしなくていいからな。」 健斗の両親は共働きで家にいないことが多かった。 案の定今日もいないようだ。 「お前らちゃんと持ってきたか?」 ビデオを入手した上に家まで提供する代わりに、上納品を持ってこいと言われていた。 ビデオが見たい思春期の男子には何の抵抗もなかった。 俺はお菓子。 遼はジュース。 昌樹はゲーム。 ゲームは、もしも暇になった場合の為である。 それぞれが持ってきた物を家主に見せると、満足そうな顔で「よし。」と呟いた。
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