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いきなり意図していなかった質問を返され、唖然とする俺、
「大和さんが言うなら私…」
いやいやなんか誤解されかねん言い方なんだが…
ん~…とりあえず考えてみようか…。
正直に言えばフェリアは可愛いし、着せてる服だって多少の自信はある、だがまぁ結論としては
「出さない、かな」
「ほっ…」
安堵と取れるため息を吐いて返答に応じるフェリア、俺は続けて理由をのべる
「フェリアの気持ちが大事だし、無理させてまでやらせたいものではないよ」
「そうですか…」
「それに…」
「それに?」
「フェリアが忙しくなったら手料理食べれなくなるし、ずっと傍に居てほしいかなって…」
「えっ!?」
「…あ、いや! 別に深い意味は無いん…だけど…」
いきなり驚きの声をあげるフェリアと、慌てて取り繕う俺。
見つめあう俺たち、みるみる赤くなって俯く顔と、みるみる熱くなってそっぽ向く顔。
しばし佇む妙な沈黙
「あの、嬉しい、です…」
「どう…いたしまして…?」
そのあと、結局寝るまで目を合わせられなかった二人がいた。 そんなお話。
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