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「そのお嬢さん、嫌がってるようですけど、友だちですか?」
「おまえには関係無いだろう。怪我しないうちにとっとと消えな」
「でも、そう言うわけには行かないでしょう。助けてって言われちゃ――」
「じゃあ俺たちとやろうって言うんだな? いい度胸してるじゃないか」
男が凄んで胸ぐらを掴む。
「僕に触らない方がいい。怪我しますよ」
男性は平然とした顔をしてそう言うと、いきなりその手首を掴んで捻り上げた。
「痛てててっ――!」
「あ……すみません」
謝罪の言葉を述べて、男性が男の手を放す。
悲鳴を上げた男は、腕を抱え込んで後ろへ下がった。
「てめえっ! やる気かっ !?」
残りの男がナイフをちらつかせる。
そしてまさに斬り付けようとした時、その男性がポケットから何かを取り出した。
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