Challenge 11 ― さよならジュリエット ―

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「それが狙いなんだけどね」 「兄さん……」 「そんな顔するなよ。おまえとはいつまで経っても兄弟だよ」  これ以上止めても無駄だと思ったのか、信彦は諦め顔でシートに座り直した。  自分とは違って、兄は昔から一旦言い出したら決して後には引かなかったからだ。  そこの所は、明らかに自分よりも遙かに濃く父の血を引いていた。 「どんな計画なのか知らないけど、実行するのは大変だよ?」 「そうだな。でもあいつなら大丈夫、絶対上手くやるさ。ま、兄さんたちを見ていてくれ」 「あいつ? 兄さん―― たち?」  不思議そうに顔を見た信彦に、雅晴は微笑んだ。 ★.。.:*・゚★.。.:*・゚★.。.:*・゚
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