私達の行く方向は

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四方に傾いた←矢印→ 八方に交わる↑矢印↑ 複雑な三角形 あるいは四角形を描き (          ) その悲劇は進んでゆく 君を太陽と揶揄するならば 彼はまさに月のようなひと 人々は口にする {私の揶揄を私は知らない} {ただ私はそれなりに美しい人間であった はずだからそれなりの揶揄があるだろう と予測する} 彼等へ捧ぐ愛とは 似ているようでまるで扱いの違うもの 違うようで本質は恐らく変わりないもの 「私を愛して私に触れて」 「私は貴方を放さない」 彼等から受ける愛とは 全く違っていて 私の欲しいものとも異なるもの 全く違っているようで 本質は恐らく邪険な想い 「俺も君から離れない」 「僕は君に興味が無い」 本来私が求めていたのは 当然のようで当然でないちっぽけな偶然 はじめから間違っていたのだろう 五時に鳴く鐘を目印に 人影はぽつりと二つ 彼は呟く 「俺は   、  邪魔なんだ」もう何かが止まった気がして 愛情だけが動きだして さあ、鐘が鳴き終わる頃 `れきし'がまたひとつ刻まれる てのひらの色は記憶に新しい いつか忘れることの無いように ただの思い出は此の場所に持ち帰った 事実のみを述べただけ (これが私の知り得る全て) (私の知り得る私達)  
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