表紙を開いたね

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カラと名乗る少女はいつだって俺の隣にいた。 いつも一緒に学校を抜け出して、コスモスの咲く川沿いを走り抜け、古びたパン屋の建て付けのわるい扉を開ける。埃っぽいその店は1時になるとおじさんが昼寝を始める。チョココロネを2つ盗む。誰も気付かないさ!俺達は無敵だ。 そのあとはトーヴォ橋の下で作戦会議をした。どうやってラインのおでこに肉を書くか…。ラインは俺達の敵、隣のクラスのただのデブだ。全長50メートル。だからそのクラスだけ教室が体育館くらいある。ズルい! 実のところ俺達はその巨体に恐怖を抱いていた…大親友ナップがラインに踏み潰され下半身不随の重傷を負わされたからだ。 俺達のナップはもう歩けない。差し入れにお刺身をあげたいくらいの可哀想さだ。 「」とカラが言うから俺は「」と言って2人で笑った。
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