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「誰?空き巣?」
庭にいる人に気づかれないように
摺り足で歩いていった
庭を見れるところまでいくと誰かがいたような痕跡はなく
足跡らしきものもなかった
「あれ?」
きっとものすごく疲れているのだろう
そう自分に言い聞かせたとき
ふと蔵に目をやると
ドアが数センチ開いていることに気づいた
蔵は、じぃさんが管理していて小さい頃から一度も入れさせてもらえなかった
ちょっとでも蔵に入るようなそぶりでも見せようものならこっぴどく注意されたものである
中が気になり父に聞いてみたがよく知らないと言っていた
「鍵かけてないのか・・・?」
おそるおそる取手を握りひねると
キィ・・・
案の定、鍵はかかっておらず
錆び付いた扉は簡単に開いた
扉を開けたとたんカビ臭い匂いに混じって
不思議なものが眼に写った
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