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見えない力に押されるような感覚におそわれ
行きたくもないのに足が勝手に動いてしまう
「うぅ!うぅぅ!!」
叫ぼうにも声が口を出てくれない
一歩一歩、確実に桐人は箱へと近づいていった
いよいよ箱まで4、5歩というところで急にその力は弱まり消えていった
普通ならこのまま逃げるだろうけど
そんな恐怖心なんてかけらも残っていなかった
むしろその箱に興味がすべて持っていかれたように感じる
(あぁ、この箱を開けてみたい!触ってみたい!
中はどうなっているのだろうか。
質感はどうなのだろうか。)
たとえ、この箱を開けたら世界が終わろうとどうでもよかった
すべてがこの箱に集中してしまっていた
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