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カツンッ
カツンッ
カツンッ
カツンッ
一歩また一歩と箱に近づき
手が届く距離まで近づいた
それへの興味は、もうはち切れんばかりにふくらみ
それしか脳内にはなかった
それ以外は考えられなかった
刻々と手と箱との距離は縮まり
ついに手が箱の表面に触れた
木のような質感で
表面には草の模様が彫刻されていた
このさわり心地がとても懐かしく感じられる
まるで幼いころから常に側にあったかのようだった
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