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振り返ったその瞬間
眼に飛び込んできたのは
この家から離れた場所昨日まであった
建物木々
全てを飲み込んだ炎の海だった
じゃあ…俺は一人…たった一人
何も出来ずに…皆は…俺を置いて…
皆?…皆ッテ?…
「何なんだ!」
とりあえず叫んだ
叫べば誰か出てくると思った
でも違った
本当に誰もいない…
そう思ったとき
「大丈夫…アナタは生きている」
黒髪の女の子…高校生ぐらい?
屋根の上にどうやって?!
「君は?」
「私は有梨 千里アリチサト…」
「俺の名前は…俺は…俺は…アレ?…
俺は…
イッタイダレ…?」
自分自信が分からない…
気付かなかった…何で今まで
そんな事って…
ダレなんだ俺は!
「大丈夫…今は知らなくてもいい
その内思い出す。」
分からない
全ていや…全てじゃない
「そう言えば昨日までの記憶が
途切れ途切れにしかない」
「仕方ないわ…でも大丈夫…
私に付いてきて」
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