第一章~始まりの瞬間~

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「何で俺だけが…(生き残ったのか)」 「私が聞きたい所よ? でも確かにあなたは今 この場所に存在し生きている アナタは選ばれたの それは揺るがない事実… それがあなたの 欲しているモノでしょう?」 俺の考えは…お見通しのようだ 「ドムド…知っている気がする…」 なぜかそう感じた 響きだけじゃない… 他の事も知っている気がする 「そんな筈はないわ? ドムドとは昨日命名されたのだから」 「だよ…な」 そろそろ腹をくくろう… 「で?答えは出たの? 私に付いてくるのか来ないのか」 「連れて行け…俺は… その先を知りたい」 彼女に手を引かれ たどり着いたのは 外見こそは理髪店だが 地下に繋がって居て そこには人々が充分避難出来る ほどのスペースがあり 現に人々はそこに避難していた 「知っている顔はある?」 「今のところ無い…」 「そう………目的地はもう少し先」 暗がりの道を歩いていく 「千里」 「え?…あぁ。どうかしたの?」 千里って呼ぶのは少し早すぎたかな? 彼女の顔が赤くなっていることに 今気が付いた 「君は何者なんだ?」
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