第一章~始まりの瞬間~

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「ザーム…」 「どうした刹那」 「俺は…コレで何をすればいい」 何をさせる気だ…ザーム 俺が銃を…使うことが… お前の望みなんだろ? ならいったい何に使わせる気だ 「君は何もしなくて良い…」 ザームがそう 即答したことに驚いた 何故だ…何故 「何も?…」 何もしなくて良いだと? 銃を持たせておいて 何も… 「君はそれをしっかり持っていろ それ以上私は何も望まない」 嘘だ…お前は全て知ってる 俺が使うのか使わないのか 何かさせようとしているに違いない それ以上望まないだと?…? 何のために?意味はあるのか? 「でもお前は俺に何かさせようとして」 「まだ勘違いをしているな…刹那」 「勘違い?」 勘違い…これからする行動が? お前が描いたシナリオじゃ無いのか? じゃあ誰かの指示? いや…ザームはリーダーだ それ以上はいない 「そう…勘違いだ君のな 私はほんの小さな ヒントを与えられるにすぎない 行動するのも君 しないのも君 理解するのも君 しないのも君 信じるのも君 信じないのも君 今銃を手にとったのも君 さっき此処まで来たのも君 今私に話しかけたのも君 思い出してみるんだ刹那 全て君が選んだことだ …君の勝手だと 私は言ったはずだよ?…刹那」 そうだ… 俺は今までそうだった… 自分自信で考えて自信で行動して 自信で選んでいた… 誰かから与えられた ヒントを頼りに… ザーム…ザームは 正しいのか?…
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