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第一章~始まりの瞬間~
朝起きると何か何時もと違う空気が流れていた
部屋の窓から外を眺めてみた
何時も
この時間になると子供達が遊ぶ公園も
混んでいた道路も
昨日まで鳴いていたセミも
咲いていた花も
日曜日というのに外には生命の気配
を感じない
人一人歩いていない窓の外
何度も頬をつねったが
確かにそこに自分が居て
確かに息をしていて
確かに体は動く
部屋は二階
窓からじゃ詳しくは分からない
外に出てみることにした
窓からいつものように屋根に飛び乗り、
また辺りを見渡した
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