アニキんち

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おいらは アニキと暮らしている。 アニキんちに来てから もう7年になる。 早いもんだ。 あの日 右も左もわからねぇ 若造だったおいらにアニキは 「家に来るかい?」 と 声をかけてくれた。 あの日からおいらは アニキんちの居候だ。 アニキは一言でいうと 無精者だ。 「あ~あ、めんどくせぇ…。」 いつものアニキの口癖だ。 掃除なんか 本当にいいかげんだもんな。 「散らかってたって 死にゃしねぇや。」 ま、そりゃそうだ。 おいらも あんまり気にしねぇから 心配すんなって。 「誰か 働きもんの嫁さんでも 来てくんねぇかなぁ~。」 おいおい アニキよぅ。 「おめぇの嫁さんでもいいぜ。」 えっ?! 「なぁ~んてな。へへへ。冗談だ。」 ………笑えねぇ。
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