31人が本棚に入れています
本棚に追加
おいらは アニキと暮らしている。
アニキんちに来てから もう7年になる。
早いもんだ。
あの日 右も左もわからねぇ 若造だったおいらにアニキは
「家に来るかい?」
と 声をかけてくれた。
あの日からおいらは アニキんちの居候だ。
アニキは一言でいうと 無精者だ。
「あ~あ、めんどくせぇ…。」
いつものアニキの口癖だ。
掃除なんか 本当にいいかげんだもんな。
「散らかってたって 死にゃしねぇや。」
ま、そりゃそうだ。
おいらも あんまり気にしねぇから 心配すんなって。
「誰か 働きもんの嫁さんでも 来てくんねぇかなぁ~。」
おいおい アニキよぅ。
「おめぇの嫁さんでもいいぜ。」
えっ?!
「なぁ~んてな。へへへ。冗談だ。」
………笑えねぇ。
最初のコメントを投稿しよう!