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いや、あのね。
マリアが、マリアが悪いんです。
マリアが時間はやめるから…。
遡ること十分前。
「うみゅ~。さすがは補助魔法。ちょっとばかし、おそいにょ。」
マリアが言う通り少しカニアは遅い。
「いいじゃねぇか。飛べないよりマシだろう。」
マリアが何やらむつかしそうな顔をする。
嫌な予感…。
「ん!そだ!」
「何?マリア」
「また変なこと思いついたんじゃ…」
「我の時間魔法つかおー!」
「時間魔法?」
「時間魔法…名前の通り時間を操る魔法…。」
「うみゅ。まさにそれ。それを使うんじゃ。」
「?」
「要するに時間はやめて速度を調整すると?」
予感的中。
いい考えだけど、それってやばいかも…
「うみゅ。そうじゃよ。」
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